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【ポケモン対戦ノート】④-1戦いの前に・選出で考えること編
いままで「育成」について まとめましたが、
④対戦準備編からは対戦の場に立つ前に、
「選出」と「メジャーな戦略」について 頭の隅にいれたいことを書きたいと思います。
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◆選出ルール~バトルの流れ
初回に申し上げました通り、本記事では「シングルバトル」基準で記載します。
ランクマッチをはじめると、
「両プレイヤーのパーティ6体を見せ合い、うち3体を選んで」戦います。
選んだ3体の中で、一番最初に選んだポケモンは初手になりますので、大事な選出です。
また、選出には制限時間があり、ソード・シールドの場合はタイムアウトになると
強制的にパーティの上から3体選出になるので、残り10秒になったら早めに確定しましょう。
バトルが始まると技選択や交換が行えて、こちらも時間制限があります。
(シーズンによってレギュレーションが変わります)
そして「選出したポケモンが全員瀕死になる」か「時間切れ」になるかで勝敗がつきます。
お互いに同時に瀕死になった場合は、先に倒れた方の負けになります。
つまり、ラスト1体同士で「だいばくはつ」して相手を倒せても、
先に倒れるのは自分なので、負けになるということですね。
時間切れの場合は、残りの体力の割合が多いほうが勝ちとなります。
◆選出で考えること
バトル前の3体の選出ですが、実はここが一番考えることが多く、
100%あてはまるわけではないため、参考に留めていただければと思います。
ポケモン対戦は「パーティ構成」と「プレイング」も もちろん重要なのですが
「バトル前の選出」もとても重要で、構築が強くても 選出を間違えると負けやすく、
プレイングの難易度が跳ね上がったりもするため、
選出が勝敗を分かつといっても 過言ではないほど大事です。
私は選出で大事なことは 以下だと考えています。
相手のパーティを見て、複数体に対して有利なポケモンを選ぶ
選出でも基本は「タイプ相性」や「ロール」です。
たとえば相手のパーティに「岩・氷・悪」などが多い場合は、
「格闘」タイプのポケモン、ないし技を覚えたポケモンを中心に選び、
どんな相手が来ても 起点となる1体で対処できるようにできれば有利になります。
相手のパーティを見て、負けやすい相手に対抗できるポケモンを選ぶ
しかし当然ながら相手も相性は考えてくるため、こちらのパーティに有効なポケモンを選びます。
なので、こちらは その点も考慮に入れて
不利なポケモンが来た場合に、対抗できるポケモンを備えておきましょう。
例えば、以前の記事でとりあげたパーティは、「自信過剰ギャラドス」が大の苦手です。
相手を倒すことで攻撃を上げる特性をもったギャラドスで、
更にダイマックスで素早さを上げ、高い火力の先攻で倒す強力な戦法です。
そこで、ギャラドスに4倍弱点を突ける電気タイプの技を持っているポケモンなどを、
対策として選んでおく、というかたちです。
![](https://bitter-game.com/wp-content/uploads/2020/07/pokemon_lengendary_versus.jpg)
初手で来て困る相手と戦いやすいポケモンを初手に選ぶ
あるいは、交換で対処できるポケモンを控えにいれる
初手のポケモンは 非常に重要なので
「対面したときに困る相手を対策できるポケモン」を初手に選ぶことが大事です。
初手で読み負けると、交換して対処しなくてはならなくなり、
交換している間に能力上昇されて 一気に全滅もあり得ます。
(先の例に挙げたギャラドスも然り)
ただし、交換で安定して対抗できるポケモンがいるなら、
控えにいれば、初手で読み負けても 交換してチャラにできます。
高度な読みあいになると それすらも読んで初手に何が来るかで合わせてきますが
基本はリスクある裏読みより 読まれても安定した選出を心がけることが大事だと思います。
有利なポケモンの範囲が被る場合は、選択にする
「範囲が被る」とは どういった場合かというと、たとえば以下のようなパーティの対面があったとします。
▼自分のパーティ | ▼相手のパーティ |
エースバーン(炎) | ミミッキュ(ゴースト/フェアリー) |
アーマーガア(鋼/飛行) | バンギラス(岩/悪) |
ブリムオン(エスバー/フェアリー) | ドラパルト(ゴースト/ドラゴン) |
ゴリランダー(草) | アーマーガア(鋼/飛行) |
サザンドラ(ドラゴン/悪) | サザンドラ(ドラゴン/悪) |
ヌオー(水/地面) | ドリュウズ(地面/鋼) |
それぞれ1人ずつ 相手との相性を見ていきましょう。
①エースバーン
エースバーンは、炎タイプのため アーマーガアに基本は強いです。
また格闘技をいれれば バンギラスやサザンドラとも戦うことができます。
ミミッキュとドリュウズは 状況によるため互角程度というところでしょう。
ドリュウズは抜群がとれますが、タスキで耐えられたり、素早さで上をとられると負け筋になります。
ミミッキュはフラットなら勝ちやすいですが 積まれた状態で対面すると厳しいかもしれません。
ドラパルトは エースバーンより早く火力・耐久共に高いため
技次第では勝ちにくいかもですが、勝ち筋はあるという感じです。
比較的 多くの相手に対して優位をとりやすいため、選出候補として数えられます。
②アーマーガア
アーマーガアは、技構成にもよりますが
鋼と飛行のためミミッキュ、バンギラス、ドリュウズに対して強く出れます。
ですが相手のパーティをよく見ると、炎タイプがいません。
これだけ鋼タイプがいる中で 炎がまったくいないのはおかしいので、
ドラパルトやサザンドラ、バンギラスあたりが炎技を持っている可能性があります。
なので全体に安定しているかといわれると微妙ですが、一部に対して強い、といったところでしょうか。
③ブリムオン
ブリムオンは、すこし肩身が狭いですね。
エスパーのため ミミッキュ/ドラパルトに負けやすく、
フェアリーのため アーマーガア/ドリュウズにも苦戦しやすいです。
サザンドラに対しては フェアリーで4倍の弱点をとれますが、
ブリムオンは素早さが遅いため 先手をとられる可能性があり、
それなら相手しやすいエースバーンの方が 優先度が高めです。
④ゴリランダー
ゴリランダーは草タイプ単ですが、物理アタッカーとして優秀な技を覚えるため、
このパーティなら どの相手にも比較的安定して攻撃できます。
ただし、注意するべきはアーマーガアと同じく炎タイプ技と、相手のアーマーガアです。
アーマーガアは 物理ディフェンダーとして優秀で、
「はねやすめ」による回復を習得している可能性もあるため、
ゴリランダーでは 削りにくく不利な相手です。
⑤サザンドラ
サザンドラは「有利」な相手はいませんが、
タイプや技が優秀のため実力イーブンな相手が多く、「無難」なメンバーといえます。
ドラパルトとサザンドラは戦い方次第、炎技を持っていればアーマーガアとドリュウズを倒せます。
バンギラスは 砂嵐で特防が上がるので勝敗はみえません。
ミミッキュには4倍弱点をつかれるので ほぼ負けが濃厚です。
⑥ヌオー
ヌオーはタイプ相性的にドリュウズには強く、アーマーガアにはなすすべがありません。
それ以外の相手には、自身が特殊ディフェンダーなら
物理相手には負けることはあるかもしれませんが、そこそこ安定して立ち回ることができます。
では、表にしてみましょう。
![](https://bitter-game.com/wp-content/uploads/2020/07/pokemon_election_affinity.jpg)
こうしてみると、「アーマーガア」と「ゴリランダー」が得意とする相手が結構かぶっていますね。
こちらが「範囲が被っている」という現象で、
選出3体の中で アーマーガア+ゴリランダーの2体を選んでしまうと、
相手がドラパルト&アーマーガアを選んでいる場合、
2体ともなすすべがなく、最後の一体の負担が大きくなってしまうのです。
![](https://bitter-game.com/wp-content/uploads/2020/07/pokemon_election_battle.jpg)
また、表をみると相手方の「ドラパルト」に対して 安定して優位をとれる味方がいませんね。
なので、こういった相手を初手に出されたとき どうするかを警戒して、対策を練りましょう。
ちなみに上記の場合、私なら先手はゴリランダーかサザンドラで悩みます。
ゴリランダーはアーマーガアが不利ですが、
エースバーンやサザンドラなどを控えていれば、交換で間に合います。
サザンドラはミミッキュ/バンギラスのときに困りますが、
アーマーガアを控えておけば、交換でも戦えます。
◆まとめ
はじめての対戦では だれに有利でだれに不利かわからないです。
(私もいまだにわかりません)
ですが、基本は「タイプ相性」と「ロール」がわかるかどうかだと思いますので、
知識と経験で すこしずつ慣れて覚えていくのがいいと思います。
慣れてくると、誰がどの道具をもっていそうか、特性は何か、
技「トリックルーム」起点のPTなんじゃないかなど
いろいろ考察が伸ばせるようになってきますが、
私は、基本上記の4点が 選出で大事なことかと思いました。
※よく動画や配信などで、選出時に黙ってしまうことがあるかと思いますが、
それはこれだけ悩むこと かつ 勝敗を分けることを
わずか1分程度で考え抜かないといけないので、どうぞ温かく見守ってくださいまし
まとめ
・複数体に対して有利なポケモンを選ぶ
・負けやすい相手に対抗できるポケモンを選ぶ
・初手で来て困る相手と戦えるポケモンを初手に選ぶ
あるいは、交換で対処できるポケモンを控えにいれる
・有利なポケモンの範囲が被る場合は、選択にする
次回は 対戦で避けて通れない「状態異常」「天候」「フィールド」についてお伝えします。
ポケモン対戦ノート 目次はこちら
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