【ポケモン対戦ノート】③-10ポケモンを育てる・ステータス詳細編
今回はステータス値を決めている「計算式」を見て
努力値や個体値が 育成にどう関わるかについて書いていきます。
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◆ステータス計算式について
ポケモンの各ステータスは、以下の計算式から決まります。
▼HP
( 種族値×2 + 個体値 + 努力値÷4 )× レベル÷100 +レベル+10
▼HP以外(攻撃/防御/特攻/特防/素早さ)
{( 種族値×2 + 個体値 + 努力値÷4 )× レベル÷100 +5 } ×性格補正
※各式での小数点以下は切り捨てる
いきなりナゾの式が出てきましたが、こちらで注目するポイントは以下の3点です。
①「努力値が÷4」されている ということ
②「個体値を足した後に、×レベル÷100」されている ということ
③( )の中の 「 個体値 + 努力値÷4 」 の部分
それぞれについて解説していきます。
①努力値÷4
以前 努力値の記事にて、
「努力値が1上がること」が「ステータスが1上がることではない」
とお伝えしたルールの原理は
こちらの「÷4」のことで、実際のステータス値を1上げるためには
最低でも努力値「4」振らないと上がらない、ということです。
つまり、中途半端に「努力値を7」振ったとしても、
計算式上では「1.75」となり 小数点以下は切り捨てられるので、
実際に上がる「ステータスは1」となりますので、余りの「3」ポイントはムダになってしまうのです。
②個体値×レベル÷100
以前 個体値の記事で、
「個体値が1上がること」が「ステータスが1上がることではない」
というルールの原理についても こちらの「×レベル÷100」のことで、
オンライン対戦のレベル50フラットルールの場合、
あてはめると「個体値×50÷100」となるので、
つまり個体値の半分(÷2)がステータスになるのです。
個体値「30」と「31」を比較した場合、
・30÷2=15
・31÷2=15.5
となりますが、小数点以下は切り捨てますので、
どちらもステータスは 結局「15」と同じになります。
③個体値 + 努力値÷4
ただし ②の掛け算の前の 足し算に注目してみましょう。
個体値 + 努力値÷4 とされています。
「努力値を4振った状態」での
個体値「30」と「31」を比較した場合はどうなるでしょうか。
・( 個体値30 + 努力値4÷4 ) ÷2 =15.5 →切り捨てて15
・( 個体値31 + 努力値4÷4 ) ÷2 =16
となり、個体値31の方が 1だけ高くなります。
もう一つ 例を出します。
個体値が「31」の場合に、
努力値を 4振った場合 / 8振った場合 / 12振った場合は
それぞれどうなるでしょうか?
A:( 個体値31 + 努力値4÷4 ) ÷2 = 16
B:( 個体値31 + 努力値8÷4 ) ÷2 = 16.5 →切り捨てて16
C:( 個体値31 + 努力値12÷4 ) ÷2 = 17
となりますので、4振った後 さらにステータスを1上げたいと思ったら、
つぎからは努力値が8必要になるのです。
つまり、Bのような振り方は ムダになってしまうのです。
なにやら 込み入ったことを書きましたが、
これらを総括して言いたいことは、「努力値の振り方」です。
・個体値が奇数の場合は、最初は4振り、以降は8ずつ振る
・個体値が偶数の場合は、8ずつ振る
計算式から導き出される こちらのルールを実践することで、
努力値をムダなく、ステータスを洗練して伸ばしていけるということです。
◆ロール別 重要ステータス
個体値の育成については 次回の「遺伝」の記事で書きますが、
最初は あまり気にしなくてもいいです。
努力値を無駄なく振る方がラクですし、大事です。
こだわりたければ「アタッカーの素早さは個体値31」だけは意識しておくといいでしょう。
(先攻・後攻とれるかが、1違うだけで差がでてしまうため)
そして努力値の振り方も、最初はロールに合わせて
有効なステータスに252振り、残りはいい感じに半分にするなどで 全然戦えます。
慣れてきたら、調整していけると さらに広がりが出てきますが、はじめはこちらでOKです。
洗練されていることが何より大事です!
ロール別に 重要度を以下にまとめてみましたので、参考程度にご覧ください。
◎:最重要 〇:重要 △:どちらでも ×:基本は不要 ?:内容による
▼ロール | HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早 |
物理高速アタッカー | △ | ◎ | △ | × | △ | ◎ |
物理鈍足アタッカー | 〇 | ◎ | △ | × | △ | △ |
特殊高速アタッカー | △ | × | △ | ◎ | △ | ◎ |
特殊鈍足アタッカー | 〇 | × | △ | ◎ | △ | △ |
両刀アタッカー | △ | 〇 | △ | 〇 | △ | 〇 |
物理ディフェンダー | 〇 | △ | ◎ | △ | 〇 | △ |
特殊ディフェンダー | 〇 | △ | 〇 | △ | ◎ | △ |
両ディフェンダー | 〇 | △ | 〇 | △ | 〇 | △ |
サポーター | ? | ? | ? | ? | ? | ? |
※サポーターは難しいですが、仕事できずに倒されてしまうのが
一番悲しいので 素早さを上げるか、耐久面に振るのが 鉄板ではあります。
まとめ
・個体値が奇数の場合は、努力値は 最初は4振り、以降は8ずつ振ることで1上がる
・個体値が偶数の場合は、努力値は 8ずつ振ることで1上がる
・ロール別に重要なステータスを伸ばす(素早さは意識する)
次回からは、タマゴの孵化による「遺伝」について深掘りします。
ポケモン対戦ノート 目次はこちら
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