【ゲームレビュー】moon(ネタバレなし)感想
Nintendo Switch(原作PlayStation)ダウンロード専用のゲーム 「moon」をプレイした感想や、
魅力に感じた点を、ストーリーのネタバレなしでお伝えします。
プレイ進捗:1周クリア
プレイ時間:20時間程度
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◆キャッチコピーは「もう、勇者しない」
「moon」は、王道RPGゲームに対してのアンチテーゼ
をテーマに掲げた「戦わないRPG」です。
「戦って経験値を得て、お金も稼げる」のが広く一般的なRPGですが、
moonでは、戦いで傷ついたモンスターたちや人々がいる 「裏側の視点」から 見て、
王道RPG、ひいてはTVゲームに対しての ひとつの主張を見ることができます。
主人公は、TVゲームが好きな ごくふつうの子供ですが、
ある日を境に、自分が遊んでいたゲームの世界に入ってしまいます。
ゲーム内で戦いに明け暮れる「勇者」が 「主人公」とは別で登場しますが、
「主人公」は 勇者とは別の方法で、「まったく戦わずに」物語を進めていく
…というストーリーです。
◆どんなゲーム? -知恵と情報で悩みを解決!
はじめに、主人公は
「アニマルたち(勇者にたおされたモンスター)の魂を救出」するように頼まれます。
「アニマル」たちは 勇者に倒されて
すでに亡きがらとなっていて、魂として彷徨っています。
魂となっても行動は変わらないようで、
私たちプレイヤーは 「名前」や「遺骸の情報」から習性を予測・推理して、捕まえていきます。
「夜行性」なら夜に散策してみたり、
「お金が好き」ならお金を使った何かをするのだろうか…と予測してみたり。
そして捕獲すると、主人公の愛(ラブ)が深まります。
「ラブ」が増えると、主人公が一日に行動できる時間が増え、
行動範囲をどんどん広げて さらなる次のラブを求める
…といった流れの探索ゲームです。
(移動中にラブが尽きてしまうとゲームオーバー。)
また、アニマルを救出するほかにも、
「街の人々の悩み」を解決することでも ラブが深まります。
街の人々には 一週間のスケジュールがあり、生活の中で ちょっとした悩みを抱えています。
日常に退屈している王さまや、勇者からアニマルを守ろうとしている子どもなど…。
スケジュールに沿って 生活を観察していると 意外な一面が見えたり、
うわさを聞くと 一見 関係なかったアイテムや情報が 思わぬところで役立ったりするので、
知恵と情報で 少しずつ解決していくのが おもしろいポイントです。
◆やんわりほんわかした世界観、ちょっぴりホラー
昔のクレイアニメのような風景、
変わりものぞろいのキャラクターたち、なごむ小鳥たちの声など
やんわりとほんわかした暮らしで和みます。
また、移動中に音楽を自由にかけられることもできるので、
お気に入りの音楽で散策を楽しむこともできます。
ただテーマがテーマなだけに、
生き物たちの奇妙さ や ちょっぴりゾクッとするような怖さも備えた世界観です。
(ただ、このスパイスがmoonの魅力でもあります)
◆謎解きのヒントは少なめ。メモとペンを片手にプレイ!
少し昔のゲームというのもあり、謎を解くヒントが少なくて
先に進むのに 戸惑ってしまうことも しばしばあります。
ですので プレイされるときは 昔ながらのやり方で
できるだけペンを片手に メモしながら進めるのがおすすめです!
悩みが解決したら 線を引いていくと 達成感があるかも…!
◆十人十色の感想を抱く結末
最後まで「勇者をしない」テーマのゲームですが、
プレイした人によって 主張や意見が様々に分かれる お話だと思います。
あなたがプレイされたとき エンディングの結論に対して
どういった考えに至るかは分かりませんが、
気になった方は ぜひ一度 色々な方の感想を ご覧になってみてください。
ネタバレなし版は以上になります、ありがとうございました。
ネタバレあり版は→こちら
こちらは良い点だけでなく気になる点の意見も交えてラフに書きますので、
よろしければどうぞ~
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