【ゲームレビュー】ファイアーエムブレム風花雪月(ネタバレなし)感想
Nintendo Switchのゲーム「ファイアーエムブレム 風花雪月」をプレイした感想や、
魅力に感じた点を、ストーリーのネタバレなしでお伝えします。
プレイ進捗:4周クリア
プレイ時間:300時間程度
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◆どんなゲーム?
ファイアーエムブレムは戦略シミュレーションゲームで、
今作はプレイヤーが「教師」となって「生徒と共に学び、育てる戦略ゲーム」です。
主人公は、3つの学級の中で どこかの「教師」となって、
武器や魔道の技・能力を指導したり、
交流をして教師や生徒、生徒同士の仲を深めて、強くなって戦っていきます。
生徒によって得意なこと・苦手なことが違ったり、
生まれや育ちによって好きなもの・キラいなものが違うので、
得意な場所を伸ばすか、あるいは反対に苦手を克服させるかを考えたり、
性格やバックボーンを意識して、会話や贈り物を工夫したりなど
自分なりに指導を考えて、ときに戦わせ、ときにコミュニケーションをして、
上級の職業を目指して 自他ともに強くしていく過程がおもしろいゲームです。
オープンワールドのような縦横無尽に無限の選択肢が広がっているというよりも、
見つけた選択肢の中での「選択の連続」があって、
目指したい目標を自分なりに見つけて考える、というのが楽しいです。
ゲームの流れとしては毎月1か月のカレンダーがあり、
週ごとに何をするか行動を選べます。
拠点を「散策」して、食事やお茶会を開いて 生徒のやる気を出させるのか、
「出撃」して実戦で成長させるのか、
「講習」を受けて 座学で技能を集中強化するのか、など
「戦う」こと以外でも 生活や準備のやりくりが深く遊べて、
プレイヤーそれぞれでの”育成計画”を立てることができます。
◆選択によって視点が変わるストーリー
育成要素だけでなく、世界観にとても深みがあるのも今作の大きな魅力です。
先に書いたように 3つの学級から指導するクラスを最初に選べるのですが、
それぞれで背負っているものが違います。
我が道を行く「帝国」、業が深い「王国」、多様な思想をもつ「同盟」
どの陣営につくかによって話の展開が変わり、敵対する相手が変わるだけでなく
思想や視点、結末も変わるため いろいろな視点から物を見れます。
あるルートでは「正義」とされていたことも、見方が変わると「悪」に見える。
あるルートで「悪く見える」ようなことも、真相がわかると合点がいくように思える、
といった具合に。
どのルートから選んだらいいか?に関しては
第一印象、好き好きで決めて良いかと思います。
どこから進めても楽しめますし、納得いく話になっています。
※あらかじめ全ルートやる予定があるならば、
クロードは最後の方に回した方がいいかも、とだけいっておきます!
◆育成について
ゲームシステムは、広げるべきところは幅広く、省くところは緩く、を目指したように感じました。
本作で一番メインと思われる「キャラクター育成」についてをご紹介します。
戦場に出すキャラクター1人1人に
「職業」「武器」「スキル」「戦技」「騎士団」などを配備できます。
職業 | 職業になるためには「資格試験」があるため、 合格に必要な技能を伸ばすために学習目標を立て、 将来的にどういった職にするかを決めていきます。 複数の職業の資格を得ることもできるので、 守備で壁役だったアーマーナイトを、 移動がしにくい戦いでは飛行ユニットで自由に暴れさせたりと、 状況に応じて切り替えることもできます。 |
武器 | 武器は、職業に関わらず自由に使えますが、得手不得手はあります。 また、一定回数使うと性能劣化してしまいますが、 「錬成」することで、さらに上位の武器に強化もできますので、 消耗武器は惜しみなく使えます。 |
戦技 | 戦技は戦闘中に好きなタイミングで使える、いわば必殺技です。 特効のついた超威力の一撃を使うか、 能力を下げて別のキャラでとどめを刺すか、 あるいは技を使わず普通の攻撃で連続攻撃するか …などなど 場面において選択肢のひとつになります。 |
スキル | スキルは、戦闘中つねに様々な効果を発揮し、 攻撃系のスキルにするか、防御系のスキルで固めるか、など 戦いでの役割に応じて切り替え、創意工夫を楽しめます。 |
騎士団 | 今作から追加された新しい要素です。 騎士団を配備すると、元々のステータスを底上げできるだけでなく、 戦闘中に相手に「計略」をしかけることができます。 計略は相手への攻撃以外にも、範囲内の敵の注意をひいたり、 前線の職でも支援や回復もできるため、取れる選択に幅が広がります。 (回数に限りはありますが) また、計略による攻撃は相手からの反撃を受けないため、 育っていないキャラクターが不利な相手と戦うこともでき、 アドバンテージがとても高い行動です。 |
各ルートで個人的に強いと感じたユニットを記載しておきます。
プレイされる方の参考に!
※主人公と級長は言わずもがな強いので省きます。
【帝国】
・ベルナデッタ:ステータスはそこそこだけど「囲いの矢」という優秀な技を習得。あと単純に弓が強い
・フェルディナント:正統派 騎士キャラで安定する。帝国勢で貴重な近接役
【王国】
★イングリット:成長率がとても高く 何やらせても強い
・メルセデス:固有スキルの効果で 相当に鉄壁な回復役
・アッシュ:アサシン系だとサブアタッカーとして器用に立ち回れて 必殺仕事人みたいな感じになる
【同盟】
★ヒルダ:級長が霞むほど人知を超えた強さでした。飛行特効があっても平気で耐える。弱点は魔防が低いこと
★リシテア:魔力おばけ。(封印のリリーナ並)射程を伸ばすスキルや道具があると良い
・マリアンヌ:白魔法のエキスパート、前線に出るには攻速が足りないので補助が必要
【教師】
・シャミア:スカウトしやすく最初から強い。アサシンで必殺を上げ、ボウナイトでスキルを活かすと化ける
・セテス:上級職と思えないほど成長率が高く、個人スキルで支援もできる
・カトリーヌ:個人技が強く 頼りになる。エピタフになると更に隙が無くなる
◆ボリューム
本作のもう一つの特長は、とにかくボリュームがすさまじいことです。
シナリオも戦闘もフルボイスで、その辺にいる兵士もめちゃくちゃしゃべります。
(1マップ限りの農民を回復しただけでも お礼をボイスつきでいってくれるほど)
また、ストーリーを1周するだけでも およそ80時間、
全ルートを回収しようと思うなら300時間以上は遊べます。
(私の場合、1周じっくり遊ぶプレイなので色々スルーすれば もっと早く終わるかと)
これだけ作りこみがすさまじく、やるには時間もかかりますので、
自分のペースでゆっくりとやるなり、どっぷりはまって一気にやるのも良いと思います。
(これ一本だけで1~2年は遊べるかもしれません)
ネタバレなし版は以上になります、ありがとうございました。
ネタバレあり版は→こちらになります。
こちらは良い点だけでなく気になる点の意見も交えてラフに書きますので、
よろしければどうぞ~
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