【ゲームレビュー】逆転裁判6(ネタバレなし)感想
Nintendo 3DS/スマホアプリのゲーム 「逆転裁判6」をプレイした感想や、
魅力に感じた点を、ストーリーのネタバレなしでお伝えします。
プレイ進捗:1周クリア
プレイ時間:30時間程度
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◆異国と日本、2つの文化を跨ぐ法廷推理ゲーム
逆転裁判シリーズは、「法廷バトル」をテーマにした推理アドベンチャーで
事件に関わった証人の言葉と、捜査で見つけた証拠品との食い違い(矛盾)があれば
ツッコミをいれて、真相を明らかにしていくゲームです。
なかでも逆転裁判の特徴は 普通の法廷ではありえないことが起きることです。
特殊な勾玉の力を借りて 相手の隠し事を暴いたり、
話すときの動作のクセから 相手の偽証を見破ったり、
感情の違和感を指摘したり、人間以外への尋問など行ったりなどなど…
破天荒ですが、こちらが物語の良いエッセンスとなっていて盛り上げてくれます。
ナンバリング6作目となる 本作は、
日本だけでなく 異国「クライン王国」の2国を股にかけた物語です。
異国の裁判では、独自の信仰文化や、常識が通じない法律などで
基本こちらに不利なので うまく言い負かさないといけません。
日本の裁判では、事件映像による捜査や議論、
落語での事件など 日本ならではの事が起こったりと、
ストーリーごとに違った感覚で推理・議論を楽しめます。
◆御霊の託宣が左右する、クラインの裁判
クライン王国は 独自の風習があり、
「御霊の託宣」という「被害者の最期の記憶映像」を元に裁判が展開されます。
託宣では、視覚による映像以外にも 五感が文字で浮かび上がり、
刺されたときは「痛い」、
誰かの声が聞こえたなら「男の声」、
などと出てきて、実際に被害者に起きた感覚 と 法廷の証言との違い を指摘していきます。
私たちプレイヤーは 実際にその場を見たわけじゃないので
想像して推理するのが なかなか難しく、
映像自体にウソは基本はないので 証言との違いを探すのが基本になります。
託宣の映像は なかなかリアルでこわい(ホラーほどではない)ですが、
議論が堂々めぐりで飽和したときや、
つきつけられる証拠が無いときに 打開する突破口になるという、
かなり独特な展開の議論になり、また新たな法廷バトルが楽しめます。
また、何よりも 最も危険なのが
「弁護罪:被告が有罪の場合、弁護人も同じ罪に問われる」という
トンデモなく理不尽な法律が定められていることです。
つまり、弁護している被告が 殺人事件で有罪になり処される場合、
弁護人も同罪となってしまうので、序盤からなかなか緊張感があります。
◆プレイ感について
ストーリーについては、各事件の真相に繋がる情報が うまく隠されていて、
推理ゲームとしても面白く、納得がいくつくりになっています。
とくに後半の話になるほど 仰天する展開に鳥肌が立つことも しばしば…
ただ、後から思えば 議論が大回りになりすぎて 最初に一言 言ってほしい!と思うことや、
プレイヤーが推理できても 何を指摘したら先に進むか わからなくなるときは時々あります。
(シリーズ通して あるあるではありますが)
また、他にも 今作のプレイ感で良かったと感じたのは
1話単位での区切りが明確で、
しっかり事細か~く 話の流れを掴んでいないと絶対解けない、ということは さほどないため
比較的1~2時間ごとに 切り分けながらプレイできるのが とても遊びやすく、
連続アニメを見るような感覚で楽しめました。
◆過去作をプレイした方がいいかどうか
過去作をやっておいた方がいいかは、逆裁シリーズについてはYESかと思います。
知らなくても 大筋理解できるようにしてくれてますが、バッググラウンドがあるので…
ただ、全部やるべきかというと そうではなく、
本作の場合ですと「1」「4」「5」は 一度プレイ済であった方が感情移入しやすいかと思います。
※1~3、大逆転1→2ほど密接な前後関係ではないです
オススメのプレイ順を、ブロック単位で書いておきますので、
ひとつの参考として ご覧ください!
【逆転裁判1(蘇る逆転)→2→3】
弁護士・成歩堂龍一編。法廷バトルの元祖です。
事件単体でも仰天する要素がありつつも
すべての要素が「3」への布石となっている名作です。
いろいろなハードで出ていますので、絶対的にオススメです!
【→検事1→検事2】
ライバルの検事・御剣のスピンオフ。
法廷でなく現場での捜査で、
かなり本格的なトリック や 結末にドンデン返しがあり
推理小説が好きな方には 特にオススメです。
私的にストーリーのテーマが一番好きです!
【→逆転裁判4→5→6】
弁護士・王泥喜法助編。(成歩堂とダブル主人公)
動作・心理・映像など 様々な視点からの捜査が展開され、
より新しいかたちでの法廷バトルが楽しめます。
ゲームとしても キャラクターとしても 成長が楽しめます!
【(→レイトンvs逆裁)→大逆転→大逆転2】
陪審員裁判を取り入れた、
証言と証言の食い違いを指摘する法廷バトル
大逆転裁判は 成歩堂の先祖が主人公で、
舞台が 明治の日本やロンドンのため 現代の技術が無く、
証拠写真が白黒だったり、監視カメラ映像が無かったりするため
より現場の証言や推理が 大事になってきます。
独立しているストーリーというのも踏まえても、
ゲームとして総合的に一番おすすめです!
逆転裁判シリーズは、これまでGBA/DS/3DSでメインでしたが、
最近は スマートフォンアプリや switch、steamなどにも移植されてます!
ネタバレなし版は以上になります、ありがとうございました。
次回 クリア後感想では、ネタバレありで各事件の所感を書いていきます。
→こちら
こちらは良い点だけでなく気になる点の意見も交えてラフに書きますので、
よろしければどうぞ~
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