ゲームレビュー

【ゲームレビュー】イースⅨ-Monstrum NOX-(クリア後)感想

Play Station 4 / Nintendo Switch のゲーム「イースⅨ -Monstrum NOX- プレイした後の感想
気になった点を、ストーリーのネタバレありでお伝えします。

ネタバレを見たくない方はお気を付けください。
(ネタバレなし版は→こちら
また、筆者の主観や意見を多く含みますので、参考程度にご覧くださいませ。

プレイ進捗:2周クリア(難易度ハード/インフェルノ)
プレイ時間:1周目50時間 2周目30時間

◆シリーズの中でも異彩を放つ作品

今作「イース9」は、イースシリーズの常例破りに挑戦した意欲作
と感じた とても異色な作品に思えました。

発売前は、トレードマークである アドルの赤毛が変わってしまった点で
一抹の不安を覚えたのですが、そちらもしっかりと理由付けされていて、
実際に遊んだところ とても楽しめました。

また、私としても大好きなシリーズであるため、
心を鬼にして(笑)、先に気になった点を挙げておきつつ、
後から、良いところを全力よいしょしてお伝えしていきたいと思います。

◆ 「あと一歩」が欲しい! と感じた点

今作をプレイして気になったポイントは、
もう あと一押しで更に良くなるところが ところどころにあるように思えたところです。

前作からは3年経過していますが、イースシリーズとしては早い方で、
これまでより急進化を遂げている一方で、繊細な点が気になるようになってきました。

①入力と操作の凸凹感

ガード/回避 / 異能アクション / スキルと多彩にアクションができる一方、
「割り当てるボタン」が多く対応しきれてない印象はありました。

異能アクションは1つのキーをトリガーとして派生するなど、もう一工夫ほしいと感じました。

ボス戦だとこうなる

②ド派手エフェクト

アクションは爽快で 演出もとても凝っているのですが、
攻撃のエフェクト(効果)が派手すぎて 何が起きているのかが わかりにくかったです。

過去作のイース7や8をみると判別しやすく、
フラッシュガード や フラッシュムーヴ を狙う意欲が沸いていたのですが 、
乱戦も多いため たくさん焚かれると 初見では何がどう動いているかわからない状態。

たとえば、味方AIのエフェクトは彩度を落とすとか、
危険度の高い敵の攻撃には アウトライン(外枠)を付けるなど、
かっこよさだけではなく「ゲームの視覚情報である」 という点にも
もう少し気づかいがあると良いなと思いました。


③おつかいクエスト

クエストの題材に推理させる内容があっても、
マップ上に目的地がすぐ出てしまうので、おつかいが多い印象でした。

怪人の異能を使って冒険するゲームなので、もう少し
推理要素はプレイヤー側に委ねてもいいのではないかな?と思いました。

ただ、基本は本編に注力されているため
クエストくらいはサクサクでいいのかもしれませんが…!


④インターフェース(画面構成)周り

ゲーム内の画面構成、特にメニュー画面で、
スキルの経験値バーが無くなっていたり、
アクセサリがたくさん増えても 並び替えができなかったりと、
こちらも もう一歩気づかいがほしいと感じたところはありました。

「スキルの成長」は、本作でも習慣的に目標にする要素ですし、
アクセサリも恩恵が大きく 種類も豊富なので、
組み換えによるゲーム性を もう少し 推してよいかと思いました。

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◆良かった点!ゲームとしての完成度は過去作一

①謎が謎を呼び 続きが気になるストーリー

序盤のストーリー展開と、クライマックスにかけての伏線回収が
謎が謎を呼ぶつくりになっていて、
「次は何が来るのか」わくわくしながらプレイしました。

とくに中盤の、監獄都市の閉鎖空間から エスタット街道から外へ出たときの解放感・音楽
気持ちよく、すなおに感動しました。

※某映画の表紙ではありません

キャラクターたちも、本筋と無関係なポジションの人が あまりおらず、全員魅力的でした。
(惜しむらくは、黒幕の正体が少し影薄いかもぐらい?)


②バトルの難易度が絶妙

先に挙げたような懸念点は気になるものの、
アクションの緊張感・爽快感・触り心地は さらに進化を遂げていました。

自他ともにこれだけ機敏に動くのは気持ちいいですし、楽しいです。

「アドル単独操作パート」は賛否あるかもしれませんが、
「フェルガナの誓い」のような 緊張感があるデストライで 挑戦し甲斐がありました。
(これこそ本家アドルといった感じ)

ボスバトルも、イース8のときに比べて ギミック性が増えていて挑み甲斐があり、
特に今作のグラフィック/システムで、オリジン版のニグディルガーと戦えるのは感動しました。
(アヴァロドラギルさんは出世しすぎ!)


③散策と資金繰りの楽しさ

散策と異能アクションが病みつきで、ずっとやっていられます。

移動に制限はありますが、序盤から「壁走り」と「滑空」で
やりたい放題 探索できるので飽きません。

また、お金や素材の資産も 結構無くなるので、資金繰りにも割と工夫が要ります。

3カ所の交換所(アーチェ、モルビアン、カンテラ)を上手に使わないと
すぐに底をついて いい感じに資産がなくなるため、
散策もしつつ やりくりがあって良いバランスに思えました。


④ダークな世界観

「満月のグリムワルド」や「アトラ戦」の雰囲気・BGMが カッコよすぎでした。

(話の設定上は、どちらもバトル難易度 もっと高くて良いかと感じましたが!)

※アプリリス不在時は アドルが激を飛ばしてほしかった…!

▼BGMが大好きなアトラ戦(難易度ルナティック。曲が好きなので がんばりました)

まとめ

フタを開けてみると 総じて「挑戦し甲斐のあるRPG」でした。

また、個人的にはイース9をプレイされた方は、イース8もセットで遊ぶのもおすすめです。

ストーリーの関連も 少しありますが、システムの違いを見るだけでも
8の方が楽しい部分、9の方がよくできている部分があって2度楽しめます。

ネタバレあり版は以上になります、ありがとうございました。

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