【ゲームレビュー】ゼノブレイドDE(ネタバレなし)感想
Nintendo Switchのゲーム「Xenoblade Definitive Edition」をプレイした感想や、
魅力に感じた点を、ストーリーのネタバレなしでお伝えします。
プレイ進捗:1周クリア、追加ストーリークリア
プレイ時間目安:
【本編】探索含めてクリアまで100時間程度
(ストーリーだけなら60~70時間くらい)
【追加ストーリー】探索含めて15時間程度
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◆すべてがつながるRPG-未来視で運命を変える
「ゼノブレイド」は未来を視る能力を使い、
危機を打開していくアクションRPGです。
主人公シュルクは、ある事件を経て未来を視る力「モナド」を手に入れます。
この未来を視る力は、ストーリーとしてもゲームとしても中心となる重要な力です。
ストーリーとしては 身近な人の死の未来などを目の当たりにして、
それを回避するにはどうすればいいのか、状況や時間から解決方法を探ります。
視る出来事の規模もだんだん大きくなっていって、様々な戦いに巻き込まれていきます。
未来の事件の解決を目指すのが次の目標であり、ハラハラして
常に先が気になる要素になっています。
ゲームとしては、バトルで起きる危機を予期して 打開する方法を見つけるシステムです。
「回復役の味方が、ある攻撃によって大ダメージを受け戦闘不能になる!」
といった警告が(実際に画面に)表示され、
プレイヤーは打開策として
・シールドを張ってダメージを無効化するか、
・スピードを上げて回避するか、
・狙い(ヘイト)を逸らせて護るのか、などなど
攻撃に応じて 選ぶ対処法も変えていきます。
ストーリーの流れや キャラクターたちの個性、
すべてのゲームシステムがリンクして ひとつのものとして合わさるような
すごく良くできた完成度がとても高いゲームで、
魅力的なキャラクター、世界観にどっぷり浸かり 感動しました。
特にストーリーは 常に気になる・不安な要素があって、
先の展開が気になるようにできていて 夢中になりました。
イベントシーンも演出が痺れる感じで、キャラクターたち全員に深く感情移入できました。
(このあたりは詳しく触れられないのでクリア後感想の方で!)
※ちなみに、「ゼノ」を冠するゲームは他にも出ていますが
本作はオリジナルですので知らなくても楽しめます。
◆アクティブでタクティカルでオートマチックなバトル
バトルはアクションRPGですが、
なんと意外にも通常攻撃は自動で行ってくれます。ラクチン!
(コマンド重視とはいえ、アクションバトルなのに
プレイヤー自身がボタン押して攻撃しないとは珍しい)
自動でやってくれるので、バトル中は
必殺技(アーツ)の選択や、連携行動に使うパーティゲージの管理など
味方支援に集中できるので
プレイヤーは神のような視点で盤面を整えることができ、
アクティブでタクティカルな戦闘が楽しめます。
タイミングよくボタンを押す要素がある程度で
あまりアクション性は求められませんので、
思考性のゲームが好きな人もハマるのではないでしょうか。
反面、軌道に乗ると淡々とこなしているイメージはあります
(ラクでいいですが)
未来視(危険行動の予知)や 突発キズナ(味方との連携)などの
ランダムで起きるイベントが 流れを妨害して焦らされるときもありますが
これがいい感じに間延びさせず 盛り上げている気もします。
強いて言えば ボス撃破時に派手な演出がほしかったかも?
(中断されるか イベント内で終わることが多かったような)
またキャラクター1人1人の性能コンセプトが面白く、
例えばシュルクなら 専用アーツを使っての危機管理のキャラだったり
ダンバンなら 防御は捨て、攻撃で敵の注目を集め、
ひたすら素早さを高めてヒョイヒョイ回避する、ハラハラするキャラだったりと
育成したら実戦で色々と試して 試行錯誤しがいのあるバトルなのも魅力でした。
◆絶景を観る探索
早朝から深夜まで 美しい景観に感動#ゼノブレイドDE #ゼノブレイド #XenobladeChronicles #NintendoSwitch pic.twitter.com/9LMiSwJNBd
— RYO (@valestein) August 3, 2020
クエストを受けて、広いマップを冒険し、シームレスにバトルをこなす感じは
オンラインゲームのプレイ感に似た印象があります。
(実際 次作クロスはオンライン対応だったそうです)
ただ、敵の特性やキャラの性質、装備・スキル・アーツ効果のカスタマイズ性など
常に新しい発見、真新しさがあるため 中盤以降も飽きがきませんでした。
とくに、このゲームのすごいところは ただただマップを歩いているだけでも
地形の繋がりや 秘境や絶景の発見だけで 見入ってしまう という点。
たまに、やらしいところに 強敵が置かれていてドギマギすることも!
ただし、やはり広すぎる探索が 肌に合わない方はいるかもしれません。
(とくに終盤マップ)
望遠鏡でのぞくと地図の地形部分だけは埋めれるとか、
視野範囲をもっと広げられる装備を用意するなど
さらに簡略化・効率化できるところは できていいのかもしれません。
(別作品で恐縮ですが、この感想はゼルダBotwでも感じました。
頑張って辿り着いた先に何もないと悲しい)
ウリの部分なのでメスをいれるかは何ともですが、一考の余地はあるかも?と思いました。
長い探索期間と、続きの気になるストーリーを
達成感と感じるか アンチシナジーと感じるかは 人によりそうですが、
私の場合は広いマップを探索して抜けてきたからこそ
ストーリーでの熱いセリフに説得力が増していて
終始 おもしろいと感じたのかも、と後から思いました。
◆気になったポイント
本作品について 私は基本ベタ褒めになってしまうので、(笑)
反対に気になったポイントも 捻出しておきます。
クエスト
物量が多いこと自体はいいのですが、
おつかいやバトルだけのクエストは どうしても飽きてしまうので
カットイベントありのクエストとか、ゲーム性のあるクエストがもっとほしいと感じました。
これはゼノブレイドに限らず、
クエスト制のゲーム全般にいえる課題かもしれません。
ただ、クエストをこなすと 住民同士のキズナグラム(人物相関)が変わるのは
見てるだけで面白かったです。
ジェムクラフト(装備の合成システム)
合成してトライ&エラーするのは なかなか中毒性があり
予算も掛からず やり放題なのも楽しいです。
ただ、高品質のものを狙うには
どうしてもセーブ・ロードしたくなる造りなのが ちょっと惜しかったです。
リセマラできないようになっていれば 諦めついたかもしれませんが
それはそれでストレスに感じるのでは、という判断だったのかも?
メニューのUI
プレイ時間が長いことに 即した造りになっているところもありますが
故に 使いづらく感じたところもありました。
装備でのジェムの外し方がわかりにくい、装備性能の比較がわかりにくい、
アーツ書を買うときに技の効果が見れない など。
要素が増えるほど こういった指摘は多くなると思いますが、
ゲームプレイに大きな支障が出るほど クリティカルではなく、
ちょっと気になるな~くらいの温度感です。
◆まとめ:一本の長いドラマを旅したかのようなゲーム
記事をまとめていてわかったのは 一言で説明するのは難しいゲーム、という点。
「すべて良かった」と伝えても ピンとこないのでは、というのもあり…
(全部良かったけども…)
開発者インタビューがWii版の公式HPでありますが、
本当に細部までこだわり抜いていて、最初から最後までおもしろいゲームだと思いました。
※余談ですが、DE版の公式サイトのキャラクター説明に序盤のネタバレが含まれているので
これから見る方はその点だけご注意を…!
ネタバレなし版は以上になります、ありがとうございました!
次回は各キャラクターの個人的に感じた魅力をネタバレありで書いていきます。
ラフに書きますので、よろしければどうぞ~
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