【ゲームレビュー】逆転裁判6(クリア後)感想
Nintendo 3DS/スマホアプリのゲーム 「逆転裁判6」をプレイした後の感想や、
気になった点を、ストーリーのネタバレありでお伝えします。
ネタバレ全開で各話の感想を書きますので 見たくない方はお気を付けください。
(ネタバレなし版は→こちら)
また、筆者の主観や意見を多く含みますので、参考程度にご覧くださいませ。
プレイ進捗:1周クリア
プレイ時間:30時間程度
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◆1話 逆転の異邦人
主人公:成歩堂 / 被告人:ボクト / 被害者:ミーマ
新登場人物:アウチ(検事)、レイファ、ポットディーノ
プレイ時間:2時間
はじめてのクライン王国の法廷です。
前記事でも触れましたが 「御霊の託宣」の映像が なかなかリアルで怖く、
矛盾の指摘が 私は今作で一番苦手な謎解きでした…
何が「違和感」なのかが 表面を見ているだけでは わからないことが多く、
しっかり状況を想像して、文字と映像を細かく疑わないと進まないので 苦戦しました。
斬新な要素なので、推理の手がかりを もう少し助言してくれると嬉しいかも、と思いました。
また、託宣は 映像で見せられるため かなり決定的な証拠に見えますが、
その思い込みを 逆に利用して偽装する犯人もいるのでは…?と思いました。
(実際 後の話で出てきますが…! いい予定調和ですね)
◆2話 逆転マジックショー
主人公:王泥喜 / 被告人:みぬき / 被害者:メンヨー
新登場人物:ナユタ(検事)、宝月茜、ミミ、ヤマシノP
プレイ時間:4時間
話変わって日本での王泥喜くんのパート。
みぬきちゃん、「ミミが双子」なら せめて担当弁護士のオドロキくんには
事前に情報伝えてほしい…!と後から思った事件。(笑)
また、冒頭ムービーのマジック中の剣突き刺し後に死体が現れたり、
被害者が ドッキリ企画で天井に飛び上がった結果 剣に突き刺さった、という犯行が
想像すると色々とショッキングで 印象深い事件でもあります。
真相の 被害者が「替え玉」で、ヤマシノPが本物のマジシャンだったというのは
直前まで なかなか気がつきませんでした。
うまい具合に隠されていて おもしろかったです!
◆3話 逆転の儀式
主人公:成歩堂 / 被告人:真宵 / 被害者:マルメル祭司、オガム
新登場人物:サーラ、???(ダッツ)
プレイ時間:9時間
本作において 象徴的で 転換点ともいえる、クライン王国での事件。
中盤でとても盛り上がり、この話で一気に引き込まれました。
正直 初日の有罪判決うけてからの逆転劇は 想像できてませんでした。
真犯人の動機、結末も切ない…
今回は 誰が伝説の鳥姫なのか? や 祭司は革命派だったのか?など、
立場や 立ち位置が 二転三転するため、ゲームという見地では良い意味で 混乱しました。
しかし、リアルに考えると 弁護側の主張が コロコロ変わるので
ナユタ検事が憤るのも、逆側の視点からしたら 納得できる気がします。
(それだけ必死な裁判ではあるのですが)
検察側の主張も 想像の範囲で断定しすぎてるところもあるので
お相子なところもありますけどね!
また、真宵ちゃんの力を 逆利用して反証してくる
(伝説の鳥姫になれたのは真宵ちゃんのみ)は 成程なと思いました。
◆4話 逆転寄席
主人公:希月心音 / 被告人:内館すする / 被害者:旋風亭獏風
新登場人物:夕神迅、風子、美風
プレイ時間:4時間
ココネちゃんが 5話で影が薄い影響か、短編の事件。
ですが 私的には 結構好きな話です。
とても大回りして 事件の凶器である ソバに見せかけたウドン生地を見つけに行きますが、
最初に すするくんが一言いってくれていれば解決だったのでは…?笑
ココネちゃんの感情分析は ちょっとずるい感じはありますが、
ウソに気づけるサイコロックも中々なので
感情の違和感に気づいて推理していくのは これはこれで私は好きです。
しかし、美風さんの 第4の人格であるイソダくん(5歳児)の証言があって、
このお話では犯人ではありませんでしたが、
現実世界では 多重人格が被告の裁判ってどうなるんでしょうね…
少年法とか適用されるのでしょうか…
◆5話 逆転の大革命
主人公:王泥喜、成歩堂
▼日本での民事裁判
被告人:ドゥルク / 原告:清木まさはる
新登場人物:佐奈樹文明、軍曹、ヒルネリア、綾里春美、御剣怜侍
プレイ時間:5時間
ドゥルク と 王泥喜くんに 愛着がとても湧く探検エピソードを経てからの、
これまでの主人公 成歩堂との対立で 一気に絶望する、初の民事裁判
いままで成歩堂の逆転劇を プレイヤー、自分でずっとやっていたのもあり
今回のエピソードで ドゥルクへの好感度も上がっていったのもあって
この2人の対立は 正直 とてもつらかったです。
※私が主人公との対立に震えたゲームは これで3作目です・・・!
しかし 反対側の視点から
満面のドヤ顔で ナルホドくんに反論されると なかなかイラッときますね!笑 (いい意味でね!)
今回の事件、結局は殺人事件だったわけですが
2階からトランクケース落下させての 打撲はめちゃくちゃ痛そうですね…
今作、2話や3話といい 結構エグい犯行が多いような気がします。
そして軍曹さんの正体もビックリしました。
次回作があるなら ぜひ再登場してほしいです。
▼クラインでの殺人事件
被告人:ドゥルク 被害者:インガ法務大臣
新登場人物:ガラン、バアヤ、アマラ
プレイ時間:9時間
インガの殺人事件 と 23年前のアマラ暗殺事件 の
探索と議論が入り組んで展開されて こんがらがる、
最終話にふさわしい なかなか難易度高い事件。
バアヤさんが 暗殺されたと言われていた、前女王アマラである
ことについては 途中から予想がついていたのですが、
ドゥルクが マヨイちゃんに呼び出されていたことは全く気付かなかったので
真相を知った時は かなり震えあがりました。
法廷での王泥喜くんのリアクションも 今作で一番ツラいシーンです…。
ラスボスの小●幸子ガラン女王は 変貌しすぎて おもしろかったです。
横暴な法改正や ブレイクシーンのインパクトといい、初代をリスペクトしてそうですね!
ただ、一点 本作の演出で気になったのは「ボイスのつけどころ」です。
特に 最後の王泥喜くんのガランへの決めゼリフは
気持ちいい反撃シーンなので ボイスつきで見たかったです…!
※実際、逆転裁判に ボイスつけるかどうかは 結構迷いどころだと思います。
無い方が想像ができてよく、フルボイスになってしまうと、
特にギャグセリフ等に味が無くなってしまう可能性があるかもしれません。
ただ、やはりポイントごとに差し込むのは盛り上がりますので、
ココ一番という演出シーンではあると良いかもと思いました。
そして、最後の王泥喜くんの独立は 予感がありましたが かなり好きな締め方です。
テーマ音楽も相まって、「逆転裁判4~5」から続けてやった方が良いと思う理由はここにあり、
王泥喜くんの成長に感動しました!
今作の逆転裁判6、
進めば進むほど、テーマであるクラインの問題 や キャラクターたちの成長が
どんどん濃くなっていき、とても良いゲームでした。
ネタバレあり版は以上になります、ありがとうございました!
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